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それならばとモルナは頷き、ラフィカに真似て両手を合わせ祈りの姿勢をとった。
いつも感じ、ずっと思っていたこと。
それを心に映し出してみる。
そうやってしばしモルナが祈りを続けていると、まるでその祈りに呼応するかのように精霊の光は輝きを増し、次第に膨れ上がってきた。
あまりの眩しさにモルナは瞳を閉じて顔を背けたが、瞼の向こう側で光が弾けたのを感じた。
世界が真っ白になったかと思った直後、モルナの世界は真っ黒になった。
「目が眩んでしまったみたいで、何も見えなくなったわ」
助けを求めるようにラフィカに向かって話し掛けたが返事がない。
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