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手を取ってモルナを立ち上がらせたラフィカは、神妙な声音で言った。
「ごめんなさいモルナ、あなたに盲いた目の使い方をきちんとレクチャーしていなかったわね」
泥で汚れたモルナの顔や手を布で拭きながら謝るラフィカに、モルナは安堵する。
良かった、ラフィカはラフィカだ。
お互いの世界を入れ替えても私達は親友。
気持ちが落ち着いたモルナは、一番訊きたかったことを質問した。
「ラフィカ、目が見える世界はどう?」
「想像を遥かに超えて驚くべき世界だったわ」
「ラフィカの願いが叶ったなら良かった」
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