17/26
前へ
/27ページ
次へ
手を取ってモルナを立ち上がらせたラフィカは、神妙な声音で言った。 「ごめんなさいモルナ、あなたに盲いた目の使い方をきちんとレクチャーしていなかったわね」 泥で汚れたモルナの顔や手を布で拭きながら謝るラフィカに、モルナは安堵する。 良かった、ラフィカはラフィカだ。 お互いの世界を入れ替えても私達は親友。 気持ちが落ち着いたモルナは、一番訊きたかったことを質問した。 「ラフィカ、目が見える世界はどう?」 「想像を遥かに超えて驚くべき世界だったわ」 「ラフィカの願いが叶ったなら良かった」
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加