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森を漂う空気は少しひんやりしていて、汗ばむ肌に心地よかった。 ラフィカが深呼吸するように囁く。 「今日という特別な日にこうしてモルナと過ごせるなんて、感慨深いわ」 「二人で過ごす日々は毎日が特別だものね! 私も一緒にいられて嬉しい!!」 屈託なくモルナが応じると、ラフィカは少し首を傾げた。 「そうだけど、そうじゃないの」 「どういうこと?」 モルナの問いにラフィカはふふっと笑って「着いた」と言った。
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