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 みっちゃんのクリスマス 「みっちゃぁん、ごはんよ! 」  ママの声がしました。夕食の時間です。  みっちゃんは、ママが大好きです。ママの声も、もちろん大好き。  お友達と遊んでいたみっちゃんは、急にソワソワしだしました。  早く帰んなきゃ。  もうすぐ、もうすぐクリスマスイブ。パパとママと一緒に過ごすんだ。 「まっちゃん、またね」  うん、またね。  まっちゃんと呼ばれた友達は、みっちゃんの頭の上から返事をしました。  まっちゃんは、この大きな樹でいつもみっちゃんを待っていて、いつもいつも遊んでくれる。  また明日ね、まっちゃん♪ 「あらあら、みっちゃん。衣服が汚いじゃない。早く着替えてらっしゃい」 「うん、ママ! 」  みっちゃんのママは、夕食を作ってくれていました。ママが作ってくれる食事が大好きです。着替える前に食べたかったけど、怒ったママは怖いので我慢することにしました。 「みっちゃん、着替えたら汚れた服は洗濯機に出してね♪ 」 「はあい」  着替えて台所のテーブルに付いて、夕食を食べだしたみっちゃんを見て、ママは言いました。 「みっちゃん、また()に登って遊んでいたの? 落ちたら危ないって前にも言ったのに……」  ママが怒っちゃう。ママの怒った顔は見たくありません。でも、ママが知ってるお友達も遊んでくれるから、大丈夫なはずです。 「……まっちゃんが樹の上で待ってくれるから、あたしもあの樹に登るんだよ。まっちゃんって、樹に登るのがあたしより上手いんだよね♪ 」  しょうがないわね、ってママが言いました。もう、仕方ないなって顔をしていました。
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