氷柱

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氷柱

君を好きになったとき 僕の冷えきった心はゆっくり溶けていったんだ きっとあの頃が1番幸せだった 君と廊下ですれ違ったとき 同じ委員会になったとき たまたま帰りに靴箱で見かけたとき 心に花が咲いたようだった でも 君に恋人ができた ようやく溶けた僕の心が一瞬で凍りつく 仲睦まじい姿を見るたびに ピキリピキリとヒビが入り 心臓から血が溢れ出す 彼女が彼に笑いかければ それすら凍てつき まるで心臓から氷柱が生えたかのようだ ねぇ 神様 いつになったらこの傷は癒えるのだろう いっそ目の前にいる君を めちゃくちゃにしてやろうか 満たされない心と引き換えに でも 君の泣き顔はもっと辛いから 僕は地面に突き刺さるほど伸びた 冷たいトゲに触れることしかできなかった
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