散っても消えぬ記憶の果てに

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『ねぇねぇ』 『見て見て!』 「はいはい、すぐ見るから待てよ…」 『そこっ!すぐにサボろうとしない! 』 『 さ……ぼり…メッ!』 「別にサボろうとしてねぇよ。」 『ごめんね〜、チワワちゃん達構ってたらぁ〜、遅くなったよ〜…』 「「「「「遅い!」」」」」 楽しそうに笑う六人の生徒会役員の声が生徒会室に響いていた。 ✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤ 「…ケッ、嫌な事思い出した。」 なんとなくで、チラッと横を見る。 書類だらけの机、エナジードリンクの缶が大量に置いてある。 (俺には、もう期待も何もかけられてない。) そんなの、とっくの昔に分かってたはずなのに 視界がグラグラして、頭が痛くて… 強烈な吐き気と、立ち眩みに目眩。 (俺は…) 「死にたくない(死にたい)」 もうペンを取れないぐらいに、その病は進行していて… 俺様は机へ倒れ込んだ。 ーどうしてこうなったんだろうな ガンガンと頭痛を訴える頭で考えた。 だけど何も思いつかなくて… 「俺、を残せただろうか。」 そのか細い声は、彼以外誰も居ない生徒会室に響いた。
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