ことは コトパ 言枼

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娘の通う幼稚園は、学びと運動、それから行事と、頑張る年長さんが、各面で、年中さん、年少さんの憧れとなっている。 年長さんにもなると 出来る子はひらがなカタカナの読み書きどころか、漢字の読み書きをする。 足し算、引き算どころか、掛け算をする子もいる。 縄跳び 鉄棒 跳び箱 逆立ち 側転 運動面で評価される子もいる。 娘はそんな、各面の全てのできる子に憧れて 年少の頃から頑張ってきた。 〝褒められる年長さん〟を目指して。 そんな娘は、勉強も運動も毎日コツコツと、本当に頑張っている。 特に運動面はこの年齢でこんなこともできるのかと、驚く程に出来ている。 そんな努力家の娘が時折、発作でも起きたかのように 「私、馬鹿なんでしょ? どんなに頑張っても馬鹿なんでしょ? どんなに頭良くなりたくて、頑張ったって、絶対になれないんでしよ!」 と泣き叫ぶようになってしまったのは いつからだろう? 何故だろう? だろう? 私の感情はブルーからダークに変わりそうだ。
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