1月30日

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もちろん、そうするまでにかなり悩みました。 父が言うように、母の楽しみを奪うのは心苦しい。 とはいえ、腐った食材だらけの実家を見ていたら、私も兄も、このままではいけないと思ったんです。 生協にも事情を話し、脱退届は私の家に送ってもらうことにしました。 母には何度か「生協はどうなった?」と訊かれましたが、毎回「お父さんが入院して、入院費とか色々お金がかかるから中止した」と答えました。 すると母は、「お父さんがこんな状況だから仕方ないね」と納得していたのですが── 父が亡くなり、それを受け入れたところで、ふと生協のことが気になったようです。 今は1日に2回、実家にお弁当が届くように申し込んであります。 兄が毎日実家へ行き、母が使いそうな食材や欲しいものを届けているので、母もしばらくはそれで満足していたようです。 葛藤はありました。 私たちが温かいご飯を食べている時、母は実家でひとり、冷めたお弁当を食べていると思うと、胸が痛くなります。 しかし母は、施設に行くよりはここでお弁当を食べていた方がいいと言います。 食べたいものは自分で作るからいいと。 ただ、しばらくすると食べ慣れた生協の品が恋しくなったのでしょう。 母は生協に「品物が届かない」と電話をしました。 生協の方は、「娘さんからやめたいと連絡があった」と答えたそうです。 当然母は怒り、私に怒りの電話をかけ続けるようになりました。
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