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「あー、もう、いきなりバラすからびっくりしたー。」
「山吹だけは危険すぎるからな。」
「えー?大丈夫だよー。まぁ、山吹君誰にも言わないって言ってくれたから良かったけど。」
………いや、危険てそういう意味じゃなくて。
つうか、バレるのは別にもういいだろ、いい加減。
とは思うけど、とりあえず口には出さずに那紬と2人第二営業課に戻る。
まぁ、山吹はあんな奴だけど信用はできる奴だからな。まだ暫くは秘密のオフィスラブ続行だよ。
と、若干がっかりしたのも束の間。
定時を少し過ぎて午後の外回りから戻ると、困ったような笑顔を貼り付けた那紬が、営業事務の女子社員に囲まれていた。
「戻りましたー。」
何事かと思いつつも那紬の隣の自分のデスクに近づけば、
「あっ!比嘉さん!もう、水臭いじゃないですかぁー!」
「へっ?」
この前入ったばかりの新人、新井田さんに突然詰め寄られる。
「比嘉さんの彼女って、片瀬さんだったんですね!」
あら、バレてーら。
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