番外編〜episode.2〜

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案の定、翌日から暫くは那紬も俺も同じ営業部はもちろん、同期、後輩、先輩、挙句上司にまでも 「付き合ってるのか」「本当なのか」 と、噂の真否を問われ、その度に俺は 本当だし本気だから温かく見守って欲しい旨と、今まで那紬を狙ってた奴らには、だから手を出すなよと暗に釘をさして回った。 奴らの何とも言えない悔しそうな顔と言ったら…w 那紬が心配してた事なんて、俺の思ってた通り杞憂に終わって、寧ろ俺の方が 「片瀬さんにお前は勿体ない」 「何でよりによって片瀬が比嘉を?」 「比嘉、本気じゃないならやめろ」 云々… まぁ、やんや言われたけどそんなのどうでも良い。 負け犬のひがみなんて痛くも痒くもない。 那紬には俺なんて勿体ない事も、俺が那紬に釣り合わない碌でもない男だって事も、とっくに百も承知なんだ。 それでも那紬が俺の側にいたいと思ってくれるのなら、俺は絶対に那紬を手放さない。 いや、例え那紬が離れたいと言ったとしても、それだけは聞き入れられない。 本気だからもちろんやめるつもりなんて毛頭ない。 那紬の方は、新人女子社員達からは 「片瀬さんほどの人が彼女なら納得」 「比嘉さんがぞっこんなのも分かる」 「あんなに愛されてて羨ましい」 と憧れの眼差しすら向けられたらしい。
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