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「じゃあ、またねー!」
「お疲れー!」
ようやくお開きになり、迎えに来た旦那の車で帰って行く三島を見送り、那紬と2人タクシーを待つ。
「あー、楽しかったね。」
「んー、何か色々言いたい放題言われたけどな。」
「ふふっ、何か、遥臣がタジタジしてて可愛かった…」
そう言って、ふふっと上目遣いで微笑む那紬に、めちゃくちゃ唆られて思わずその唇を啄むようにチュッとキスを落とす。
「ちょっ…、まだみんないるのに…!」
少し離れた所でタクシーを待つ奴らや、カラオケ行こうと店の前でまだやんやと騒いでる奴らへ那紬が慌てて視線を巡らす。
「いいじゃん、もう、誰にも隠す必要ねーし?」
「それとこれとは、別でしょっ!」
もうっ、と周りを気にしながら焦る那紬が、これまた可愛いくて腰をグッと引き寄せれば、那紬の甘い匂いがさらに俺の理性を崩壊させる。
「那紬が可愛過ぎるのが悪い。早く抱きたい。もう、限界。」
耳元でそう囁けば、
「なっ…!!」
那紬の頬と耳が一気に赤く染まる。
ヤバい、マジで、限界。
腰に置いた手が完全に理性を失って那紬の身体のラインをなぞりかけた所で、空車のタクシーが目の前に滑り込んできた。
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