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カーテンの隙間から差し込んだ光が、気持ち良さそうに寝息を立てる那紬の柔らかい頬や唇をキラキラと照らす。
「………気持ちよさそうに寝やがって…」
昨日は決壊寸前の理性をどうにか抑えてタクシーに乗り、俺のマンションに那紬と2人で帰ってきて、速攻寝室に連れ込もうとしたのに
「色んな臭いがついてるからダメ、シャワー浴びてから」
って那紬が譲らないから、渋々先に那紬にシャワーを浴びさせて、俺も大急ぎでシャワーを浴び寝室へ行けば、那紬は既に夢の中だった。
キスしたり色々触ったり、どうにか起こそうと試みたものの、ちっとも起きる気配のない那紬に、悶々と昂る熱を持て余したまま、気付けば朝になっていた。
もう、いい加減我慢の限界だ。
スースーと寝息を立てる鼻の先を摘んでやれば、眉間に皺がより、んんっと左右に頭が揺れて僅かに口が開いた。
すかさず鼻から手を離し、今度はその唇をキスで塞ぐ。
まだ反応の薄い唇を何度も啄みながら、部屋着の裾に手を滑り込ませてしっとりと吸い付く肌を撫でていると、ピクリと身体が跳ね、ようやく那紬が目を覚ました。
「んっ、んんっ…はる、おみ?え、なに…」
「昨日の夜からお預けくらってんだぜ、もうマジでムリ、限界。」
「えっ…?ちょっ…まっ…」
申し訳程度に少しだけ抵抗してみせた那紬だけど、すぐにその身体が熱を帯びて反応し始める。
止まらない、止められる訳がない。
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