第五章 犯行動機
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あきらが首を傾げる。陽太郎は一息呼吸を吸って吐いた。 「直は好きな人の好きな人だった。それだけで嫌がらせをする理由としては十分だったんだろう?」 ごくりと息を飲む音が聞こえる。 「直に毒を盛ったのは――六郷加奈。彼女さ」
あきらの両目が驚愕に見開かれた。
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