第六章 そして誰もいなくなる

9/24
前へ
/297ページ
次へ
「夏を殺した後にお前はC館に渡ったんだろう。そして、ロビーに出て逃げるつもりだった。でも、お前はロビーに出ることができなかった。なぜなら、俺がずっとロビーに居たからだ。あの時は事件のことを女神像の前でずっと考えていたからな。それなりに長い時間俺はロビーに居た。C館は隠し部屋として作られたものだ。C館からロビーの様子が観察できるような仕掛けは当然あるだろう。そうでないと、C館から出た時に誰かと偶然ばったりと遭遇する可能性があるからな」
/297ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加