誘惑💓ガイズ

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**** 「あ、綾乃お嬢さま! これ以上出来ません!」 私は、綾乃お嬢さまのバイブルであるBL漫画『誘惑💓ガイズ』を、急いで閉じた。 「速川! 続けるのですわん! いいところなのですから!」 「しかし……」 「漫画を小説化するのは、新鮮ですわん! 早く続けるのですわん!」 私は、綾乃お嬢さまに言いつけられて、『誘惑💓ガイズ』の小説化に取り組もうとしていた。 しかし、BL漫画というものは、何故にこう、腐女子を惹きつけるのか? ただの男同士のエロ漫画ではないのか? 「速川! わたくしの言うことがきけないのですわん?!」 あああ、仕方がない……。 綾乃お嬢さまの言うことに逆らうことなど、私には出来ない。 私は、『誘惑💓ガイズ』を再び開いた。
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