1日目 前半

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 御堂筋先生が殺される?一体、木原は何を寝ぼけたことを言っているのか?そもそも、七人も招待客を呼べば、それだけ、先生の身に危険が及ばないか?そもそも、自分が殺されることを占う占い師なんているのか? 「あの、言っている意味が、よくわからないのですが...」 「あ、だから、先生は自分の身に危険が迫っていることを占いでわかったんです。だから、わたしにその証人になってほしいと依頼を受けました」  すると、節子は横から入り込んだ。 「待ってください。あなた、先生が死ぬことをわかっていながら、ここに居るんですか?」 「ええ。それって、罪にはなりませんよね。だって、わたしは占いを端から信じてませんから」  節子は頭を抱えた。 「そういう問題ではないんです」  執事が何事かと寄ってきた。 「どうか、なさいましたか?」  執事はキョトンとしたが、すぐに笑顔に戻った。  先ほどトイレに立った女子大生がリビングルームに戻って来た。  コトリはここは友好を深めるチャンスとばかりに、女子大生に近づいた。 「こんにちは。大学生ですか?」 「あ、はい。なんだか緊張してしまって」 「ここ、座ってもいいですか?」  女子大生は頷いた。 「わたし、小鳥遊といいます。小鳥に遊ぶと書いて、タカナシといいます。みんなからはコトリちゃんなんて呼ばれてますけど」 「わたしは小栗真子といいます。みんなからはマコちゃんと呼ばれています。西北大学に通ってます」 「へえ、大学かあ。わたしも行ってみたかったなあ」
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