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赤ん坊の父親は瞼を開けることなく天国に逝ってしまったが、母親は薄っすらと意識を繋ぎなが言葉を発した。
レスキューが質問を投げ、得られた答えは「ユキコ、ユウヤ」。
わかめさんはお手伝いロボットだから、ナメコくんのお母さんがわかめさんに託したのは恐らく子守りだろう。
きっとだから、わかめさんはお母さんみたいなのだ。
わかめさんの中にはお母さんの残してくれた思い出がたくさん詰まっているのだ。
ナメコくんは眠くなってきた。
走り過ぎて疲れたのだ。
疲れた後の安心感は、風邪薬よりも眠気を誘う。
ナメコくんの長い一日は終わろうとしていた。
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