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笑顔でいたなら
ーーー次の日
妻がなくなってから10年たった。
時間が経つのがはやいことだ。
もう、俺もおじさんなった。体も少しづつボロボロなっていく。
だが、あの子を置いていくわけにはいかない。長生きしなければ…。
俺はあの子の喜ぶ笑顔を、見れる日曜日が好きだ。
突然一人暮らしをしたいと言った時は、すごく色々と心配だった。でも、あの子はもう社会人だ。
いつまでも、家族との家にいさせるわけにいかない。親の勝手でそばにいさせて、閉じ込めておきたくない。きっと、心配だろうと思うが、妻もあの子を苦しめたくはないはずだ。だから、俺は一人暮らしを許した。
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