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「もうすぐ、妹の皆様もご到着になられます」
アンが、ドレスを抱えて渡してくるので、それに着替えろという事だろう。
妹っていっても、確か
『異母兄弟』私だけ前の王妃の娘で、下のふたりは現王妃の、妹2人。
国王が、恋仲に落ちるのは確か末っ子の
・・・・・・・カタリナ・・・・・・・
廊下を足早に走ってくる足音が響いて扉が空いた。
「リーヌ!あー起きてる、カタリナ、起きてるよ」
「エレナ、足が、はやっ。息が・・・・・・・あっ、リーヌ、無事で良かった」
血の繋がらない妹たち。優しいのに、フワ・リーヌは、好意を信じず、意地悪三昧して、メイドにも意地悪して恨まれて、最後は国外追放される、のよね。
「ありがとう、お見舞いに来てくれて」
そういって微笑んだ、私をみて、またしても硬直する妹2人。
「ねえ、頭。打ってしまったんじゃないかな。優しくなっているんだけど」
「エレナったら。た、たしかに、なんかなんだろう、さっきから凄い違和感を感じる」
そこに、また扉が空いて
国王ルイが入ってくる。
ルイの登場と同時に、カタリナは赤面して、スっと目を逸らした。
好き、なのよね。
この末っ子が、国王と結ばれる。
婚約者のフワ・リーヌではなく。
意地悪三昧して、メイドや執事から評判が悪かった悪役令嬢フワ・リーヌは、どんどん孤立していく、のよ。
本来ならね。
「リーヌ!大丈夫か。ああ、どうして盗賊なんかに・・・・・・・って起きてる!もう起きてる!え!!生きているのか!」
あー。その反応は
主犯格。この方なんでしょうね。盗賊手配したのは。
「ルイ国王、私、婚約破棄してもいいですよ?」
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