っシャァぁあ!!

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便宜上、まとめて安全衛生法というが。 なぜ、これがあるのか。わしがクレーンの実技講習を受けに行った時の法令担当の先生の話。 『安全衛生法がなぜできたか、なにでできてるのかわかりますか?』 『犠牲者の血。そして遺された者の涙です』 労働安全衛生法が施行される昭和48年まで。時は高度成長期。 現場では、死亡事故が頻繁していた。年間7000人以上が亡くなっていたんです。 何の補償もなく、亡くなっていく人も居て、大黒柱を失い、途方にくれ、子供達は泣き。 『安全衛生法は、犠牲者の血と遺された者の涙でできてます。たくさんの人達の犠牲と、その裏でたくさんの人達が泣いてきたのです。それを絶対に忘れてはなりません。安全は、全てにおいて最優先されるべきものです。あなた方もこれから先、クレーンに乗ることになるでしょう。クレーンは油断すれば、死に直結する危険な乗り物です。忘れないでください。何があっても安全を優先してください。安全以上に大切なものはありません』 現場だけじゃなくて、食も同じである。いや、マジで。
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