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(`;ω;´)この年の瀬に。坂田師匠が……。
坂田師匠の話で、好きなエピソードがあって。
中川家のお兄ちゃんが、売れていろんなところから妬みを買って、先輩達からいじめられた時。
お兄ちゃん、舞台に立てなくなった。パニック障害になったのよ。あんなに大好きだった舞台が、いじめで恐くなって、そんでもう引退しようと思った時。坂田師匠がこう言った。
「いいんや。なんも喋らんでええ。笑わそうとか思わんでええねん。黙って笑って舞台に立ってるだけでええねん。ワシみたいにアホな顔して笑っとき。そしたらな。お客さんがつられてわろてくれる。黙って笑ってるだけでええ」
それで、お兄ちゃん、めちゃくちゃに気持ちが楽になった。気持ちが楽になって、舞台に立てるようになった。
笑いにおいての真髄だと思う。
『小賢しいものはいらない。真に優れているものは、そこにあるだけで、人を幸福にする』
(`;ω;´)師匠。安らかに。
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