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アタシ
麓山 紗柰
「真白さまは普段、何を食べているのですか?
あ…もちろん、人以外で…ですけど。」
頭の上から小さな真白さまが顔を覗かせる。
ヤモリさま
真白ノ尊
「そ、そうだな…野菜、だ…
裏庭の畑でとれる野菜なら、なんでも食べれるぞ。」
それなら、真白さまのためにサラダを作ろう!
アタシは真白さまに微笑みかけた。
アタシ
麓山 紗柰
「アナタさまのために、サラダを作りますね♪」
真白さまは目を細めてる。
ヤモリさま
真白ノ尊
「そうか、楽しみだな…」
真白さま…人には、なれないのかしら…
ううん、いけないわね…そんなことまで望んでは
一緒にいられるだけで、幸せだと思わないと!
アタシ
麓山 紗柰
「冷蔵庫に採れたての野菜があったので
それを使わせていただいても、よいでしょうか?」
頭から肩に下りてきた真白さまは頷いた。
ヤモリさま
真白ノ尊
「もちろんだ!この家は、もともと
そなたのものなのだから…」
アタシは真白さまに微笑みかける。
アタシ
麓山 紗柰
「ありがとうございます♪」
アタシは台所に向かい、冷蔵庫から
サラダにする野菜を取り出し
野菜を洗って、サラダを作っていく。
ヤモリさま
真白ノ尊
「魚や肉…あったら、嬉しいか?」
アタシはサラダを作る手を止めて
肩にいる、小さな真白さまを見つめる。
アタシ
麓山 紗柰
「ま、まあ…あれば、助かりますけど…
ここから、お店まで…かなり離れてますし
無くても別に困りませんから、大丈夫です。」
真白さまは少しだけ考えるような顔をする。
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