卍お昼時卍

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ウサギの肉は腐らないよう加工してから ラップで巻き巻きし お魚もラップして冷凍庫に入れた。 ヤモリさま 真白ノ尊(ましろのみこと) 「ほう!野菜料理に こんなに種類があるのか! どれも美味しそうだな。」 肩にいる、小さな真白さまを手のひらに乗せて 食卓の机の上に下ろしたら なんと頭からサラダのお皿に飛び込んでしまった! アタシ 麓山 紗柰(はやますずな) 「真白さま、ゆっくりお食べくださいね。」 サラダのお皿から顔を出す、小さな真白さま。 ヤモリさま 真白ノ尊(ましろのみこと) 「ああ、かたじけない。」 再び、サラダのお皿にもぐり 内側からモシャモシャ、シャクシャクと 食べる音が聞こえた… アタシ 麓山 紗柰(はやますずな) 「ンフフ…♪」 レタスをどかして、中を覗くと 小さな真白さまが優雅にレタスを頬張ってる。 ヤモリさま 真白ノ尊(ましろのみこと) 「ムグムグ…美味だなあ…」 小さな真白さまは満足そうに サラダを食べていて… そんな、小さな真白さまを見ながら アタシは野菜スープを食べていく。 アタシ 麓山 紗柰(はやますずな) 「むぐむぐ…お気に召して いただいたようで、なによりでございます。」 真白さまと昼食を食べ進めて、完食! 流し台に空になった食器を並べていく。 ヤモリさま 真白ノ尊(ましろのみこと) 「昼食を食べたら、眠くなってしもうた… 少し昼寝をさせてもらう 屋根裏にいるでな、そなたなら いつでも歓迎だ。」 小さな真白さまに微笑みかけたら 微笑みかえされた気がして… 真白さまは、床を素早く這って去ってしまった。
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