卍お昼時卍

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卍お昼時卍

全ての、その宅配業者さんが持ってきた というか…荷物に貼り付いていた 紙にサインをし終わる。 宅配業者 「ありがとうございます! あ、荷物運ぶの手伝いますね。」 アタシは頷き、すべての荷物を 家の中心の囲炉裏がある和室に、一緒に運ぶ。 アタシ 麓山 紗柰(はやますずな) 「すみません、ありがとうございます…」 宅配業者さんは頷いて 伸びをしながら、天井を見上げる。 宅配業者 「あ、ヤモリがいますね! ヤモリがいる家は幸福になると聞きました。 じゃ、そろそろ… 次の配達があるので、失礼しますね!」 アタシは頷き、宅配業者さんを 見送り玄関の天井を見上げる。 アタシ 麓山 紗柰(はやますずな) 「真白さま…?」 それとも屋根裏にいる、あの方とは 違うヤモリかしら… 天井にはりついていた、ヤモリさまが アタシの肩に跳び移ってきた。 ヤモリさま 真白ノ尊(ましろのみこと) 「われだ…真白だ、実は大きさを変えられるのだ この大きさが標準だそうだな。」 耳元で真白さまの声がして 肩にいる、ヤモリさまを両手に乗せる。 アタシ 麓山 紗柰(はやますずな) 「まあ!こんな可愛らしい 大きさにもなれるのですね!」 アタシは小さな真白さまに 優しく頬擦りをする… ヤモリさま 真白ノ尊(ましろのみこと) 「…すずな//」 アタシは、その頭にそっと口づけする… アタシ 麓山 紗柰(はやますずな) 「はあ、なんて可愛らしい…// 大きな真白さまも、カッコいいですけどね…♪」 アタシは、小さな真白さまを頭に乗せて お昼の準備をするため胸元から取り出した たすきで着物の袖を縛り、たすき掛けにする。
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