第一章

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 次の日。2つ目のメールを送ってから俺は眠れず、そのまま朝を迎えた。寝不足のせいで体調はあまり良くないが、財布の中身を確認した。しかしそこに十万円は見当たらない。くそっ、やっぱりハッタリだったのか。すっかり気落ちしてしまった俺はスマホの画面を開いた。するとそこには一つの着信通知が入っていた。 「どっかメールの書き方が誤っていたのか……」 恐る恐る着信メールを開くと、そこにはこんなことが書かれていた。 -------------------------------------------------------------------------------  《ソロモンプロジェクト》より、ご希望通りの金額を青木様にプレゼントさせていただきました。ご使用の通帳をご確認ください。 なお、このメールは午前0時に自動的に消滅するようになっております。 《ソロモンプロジェクト》実行委員会 -------------------------------------------------------------------------------  俺は喜びを隠せず、気が狂ったかのように発狂した。 数秒間叫んだ後、何をやっているんだと、冷静になった。
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