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『毎日が、特別な日になる』
こういう類のCMを見ると「特別」が常態化して結局特別じゃ無くなるのじゃないかと疑心暗鬼に陥る。そしてそんなしょうもない事を考えている自分に嫌気がさして、そして彼女に窘められるというルーティンが出来る。
きっとこの性格はもう変わりようが無くて、何も成し遂げられない自分を曖昧に守るだけの人生を送るだけだと絶望をずっと感じている。
……彼女と付き合い始めて4年と2ヶ月。
今から話す事はちょっと非現実的で、曖昧で、馬鹿げた話だ。
僕が轢死体になって死神と出会って起こった、特別な一日の話をしよう。
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