02.キッドVS狩猟者

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「鮮やかなものだ。1億トークンの首は伊達じゃない」 「再評価サンキュ。足の速さより手の早さが自慢でな。で、相棒やられたけど、あんたはどうするんだ?」 「無論、撃ち殺すさ、君を」 外す距離じゃない。 そう言いたげな顔だった。ジジィのくせに強者感が半端ねえ。 こいつに針は通じなさそうだ。全く隙がねえ。 無音の雪の中、互いの心臓の鼓動だけが聞こえるようだ。 「逃げても意味はないぞ。君のシェルターは今頃、暖炉に変わってる」 「何?」 「だから、みんな仲良くあの世で暮らせ」 銃口が俺の脳天をロックオンした瞬間、雪原に影が伸びる。 二人の間に飛び出したヤマカシだ。 俺などいつでも殺せると踏んだ爺は空中のヤマカシに発砲した。
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