【エッセイ】ディズニー映画から小説の基本を学ぶ。

シンデレラ【ヒューマンドラマ】

シンデレラ曲線という言葉を知っている人も多いだろう。小説やドラマなどで、シンデレラのストーリーと似たような山場を作ることだ。これは多くの作品で利用されており、それだけシンデレラのストーリーが優れていることを証明している。しかし、シンデレラのすごさはストーリーだけではない。シンデレラの人間性だ。

シンデレラは継母や継姉にこれでもかと言うほど嫌がらせを受ける。しかし、その中でも、強く、優しく、気高く振る舞うことを忘れなかった。シンデレラが、弱く、思いやりがなく、意地汚い人間であれば、きっとネズミ達や魔法使いも彼女を助けなかっただろう。

素晴らしいストーリーだけでは、素晴らしい作品にはならない。素晴らしい人間を描けてこそ、素晴らしい物語となる。ヒューマンドラマは畢竟、ヒューマンを描くことなのだ。シンデレラという作品は、私達にそのことを教えてくれる。