ある正月の、なごみ‥‥消えた

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 表通りに出ると、風花という例えを絵にしたような雪が、またチラついていた。  傘がいるかな‥‥と一瞬、戻って、カギをカギ穴に近付けてから、 「いやいや。すぐ、そこじゃないか」  今度は迷わず神社に向かった。  道中、人影は皆無だった。 「みんな、もっと有名な神社に行くってことか‥‥」  誰もいない境内を、のんびり本堂に向かった。  すると女の子のような人影が、一つ、柱の陰へ‥‥。
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