クラスのあの子

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 霜島美雪は、どこか不思議な女の子だった。  どこが不思議なのかは分からない。見たところは至って普通の女子高生だからだ。  しかし、時折見るあの顔──あの、何かを憐れむような、慈しむような、愛するようなあの顔を見た時、人は皆、彼女を「普通の女の子」として見れなくなる。  ……ここから急に自分語りをさせてもらう。  霜島美雪のことについて、語らなければいけないような気がする。  それでは、私の話をお聞き願おうか。
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