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担当:百合香
純恋。単刀直入に話します。私、あの人を。雪乃を、殺す事に成功しました。否、カップルを殺す事に成功した、の方が正確ですね。大体の内容は察せるでしょう?
あの、雪乃のスマホをこっそり見た日。
メールに、こんなやり取りがありました。
(以下、メールから抜粋致します)
「鹿乃子。明日の夜、用事あるか?」
『え〜? 特にないケド、何〜? 何かあるの〜?(´・ω・`)』
「いや……俺ん家に来ないか? その……デートとかしたり……お泊まり、したりしようかなと。」
『え〜! 行く行く〜♡』
「準備とかできるか?」
『うん! 明日、会社から帰宅時間は……多分、十一時〜☆』
「OK。十一時半、俺ん家に来てくれ。」
(中略)
『あ〜、でも〜。鹿乃子じゃない方の〜。別の女は大丈夫なの??』
「ああ、大丈夫。心配は要らない。」
『何でぇ〜?』
「雪乃は、色々な事に鈍い。あいつは……鹿乃子より不細工で、可愛さも無くて、馬鹿なやつ。あいつには、俺らの関係のことなんて知りもしないさ。」
『確かに! あの女、写真見せてもらった時に思ったよ! こんなやつより、鹿乃子の方がキュートだもん、ってね♡』
「本当にその通りだ。何故付き合う事になったんだろうな〜。世界七不思議の中の一つがこれだよ。謎で仕方がない。」
『だよね〜! じゃ、明日、楽しみにしているね。ゆっきーくん(*˘︶˘*).。.:*♡』
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