スキー合宿(※R18)

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「可愛いって言うと怒られるから『構いたい』って言ってたことあるけど、あれ、今思うと案外真理かもしれないと思う。側にいると......いや、離れててもだな。俺、いつだって楓に触れてたいって思ってる。楓、俺……、くそ」  ぐっと体を引き寄せられる。耳の直ぐ側に、顔が押し付けられた。 「楓を安心させられるような言葉、うまく見つけられなくてごめん。だから——」  ふわっと体が傾く感覚と共に、天井が廉の背景になる。背中がベッドについてから数秒遅れて、自分が押し倒されたのだと分かった。 「ぁ、——ん、っ!」  唇を吸われ、そのあわいを割るように熱い舌が差し込まれる。驚いて縮こまっているのを捉えられ、何度も絡め、擦り合わされた。 (……食べられてる)  頭の芯がぼうっとなってしまうような情熱的なキスに、身体が熱くなる。  胸が苦しくなって喉を鳴らすと、やっと口付けが解かれた。濡れた唇をちらっと舌で舐めながら、廉が熱い息を溢す。 「楓のこと怖がらせたくなくて我慢してたけど、俺、めちゃくちゃ楓のこと欲しいよ」 「……え」 「楓と種類は違うけど、俺も心配してた。『可愛い』ばっか言ってると嫌われちゃうかなとか、同じ男からこういうことされるの、嫌に思わないかなとか。でも、本当はいつも、もっと——」  再び廉の顔が近付いて、ちゅっ、と音を立てながら唇を吸われる。 「楓にキスするだけじゃなくて、……色んなことしたいって思ってた」  見下ろされる熱っぽい視線にごくりと喉が鳴る。
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