スキー合宿(※R18)

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 廉の手が、寝巻がわりのジャージの襟元に差し込まれた。 「楓が許してくれるなら、裸だって見たい。楓の全部、触りたい」  眩暈がしそうな告白に、興奮した息が漏れる。  見て欲しい。  触って欲しい。廉が、望んでくれるなら。 「もう、我慢しなくていい?」  胸の高鳴りが苦しい。息を切れ切れさせながら、楓は何度も頷いた。 「ちょっと待ってて」  そう言うと、廉が着ているジャージを脱いだ。そしてそれを入り口のドアノブに引っかけると、近くの手摺に巻き付け固く縛った。これならきっと、外から開けられても中は簡単に見えない。 「消灯過ぎても電気つけてると先生来るかもだから、消すな」  電気が消えると、ギッとベッドを軋ませて廉が再びのしかかってきた。 「楓、これ怖くない?」  ぐっと腰を押し付けられる。硬くて熱い塊が楓の太腿に当たった。廉が自分と同じ気持ちになってくれていることに感激する。 「こわくない……俺も、廉とキスするといつもこうなってた」 「……良かった」  どちらともなく顔を寄せ、また深く口付ける。何度目か分からない程キスをして、唇の表面がじんじんしてきた頃、廉の手が楓の着衣を脱がし始めた。  望んでいたこととはいえ、やはり羞恥は捨てきれず、楓は胸を捲られる時つい目を硬く瞑った。 「恥ずかしい?」 「……ん」 「じゃあ、俺が先に脱ぐね」  がばっと布が捲れる音がして、見るともう廉は下着一枚になっていた。下着の薄い布地を、廉の中心が押し上げている。  電気を消してはいるものの、カーテンを閉めていなかったこともあり雪あかりで部屋は薄明るい。光源はないが相手のことはしっかり見える暗さが、内緒で秘密のことをしているという雰囲気を盛り上げた。
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