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「お、奥って……」
正直いって恥ずかしい。けれど、廉の望みを叶えたいとも思う。自分の体に、こんなふうに欲情してもらえることが嬉しい。
「……こう?」
目をぎゅっと瞑り、脚を開く。間で、下を向いていた中心が再び頭を擡げ始めたのを感じた。
「やばい……いきそ」
自分も廉の気持ち良い顔が見たくてそっと目を開けると、バチリと目があった。
その瞬間、顔と胸にぱたたと生ぬるいものが飛んだ。何が起こったのか分からない楓の姿を、惚けた顔の廉が見ている。
「あ」
「え......?」
「......掛けちゃってごめん」
謝られて、初めて何が起こったか理解した。オーバーヒートしそうな頭がくらっとする。そんな楓を見つめる廉も興奮した息を上擦らせている。
楓は無意識のうちに脚の間のものを隠そうとした。自分がまさか、こういうことで興奮するなんてと戸惑った。廉が放ったものが肌の上を流れる感覚に皮膚が粟立つ。
「隠さないで。全部見せて。見たい」
「……引かない?」
「全然。引いてたらこんな、ならないでしょ」
腰を引き寄せられ、廉の昂りを押し付けられる。
「あっ」
「あんまり煽んないで」
「んんっ」
「もっかい、気持ち良くなろ」
返事はキスと共に、廉の唇の奥に消えた。
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