青い虚構

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青い虚構

 2021年1月6日に起きたアメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件、通称J6。大統領選で敗北を認めず、選挙の不正を訴えるカードを青の軍団は脅威に感じていた。今後の主要な選挙で負けないシステムを手に入れた。民主党政権を盤石なものにするために絶対死守しなければならない牙城だった。FBIを巻き込みカードを失墜させる手立てを打つも成果を得られないでいた。  2022年中間選挙で上院議会は死守したものの下院議会は、僅差で逃してしまった。カードを追い込むことに必死になっていた民主党は衰えない共和党の勢いに脅威を感じざるを得なかった。  ロシア疑惑、弾劾裁判、議事堂襲撃事件、脱税、FBIによる家宅捜索などカードに掛けた様々な疑惑は悉く、成就しなかった。 その中で唯一継続審議が行われている超党派で行われている下院1月6日特別委員会。超党派を謳いながら共和党から参加しているのは反カード・RINOの議員だった。委員会には証人を召喚できいる権限が与えられていたが呼ばれた証人の証言は虚偽のオンパレード。なかったものをあったかのように見せる困難さが伺えた。最も核心の人物であるカードには出せず仕舞い。何の結果も得られることなく2022年年末で期限切れとなり幕を閉じた。共和党は独自で委員会を立ち上げ、年末に報告書を提出。民主党の虚無の報告書に対し、その内容は驚愕のものだった。特にペロリ下院議長のスタッフが警備責任者に送ったメールに注目が集中した。カードが扇動して起こした暴動だと主張し、ペロリが中心となり暴動の真相追及のため発足させた委員会。このメールは何も知らなかったと公式に証言しているペロリの矛盾を暴くものだったからだ。  カードは何かが起こる可能性を示唆し、警備強化を進言していたが三権分立の中、議会を動かす権限はなかった。一方、議会の決定権を持つペロリは1月6日の警備体制を縮小するように要請を出した。これに議事堂警察と下院守衛官は反対の意を唱えた。  1月6日の警備体制の破綻にペロリ議長のスタッフが直接関与していたことが、発見された証拠メールから明らかになった。     CNNの独占スクープが決定的な場面を捕らえていた。暴動前の事だ。警備縮小に反対する議事堂警察と下院守衛官に対してペロリは怒りを顕にしている。なぜ、彼女は怒りを顕にするのか。その意味が彼女の肉声から感じ取られるものだった。  1月6日当日、議会周辺にはカード支持者が多数押し寄せていた。CNNはそれをペロリの控室で問いかけた。すると彼女は、「カードが来てくれるといいな。叩きのめしてやる!今がその時だ。奴を殴り倒して、私は刑務所に行くので幸せだ」と。ペロリはカードが民衆を従え議事堂に乗り込んでくる。扇動するカードに一撃を食らわす、そうしたいのに議事堂警察と下院守衛官は警備の増強を要請してきている。警備を強化すれば私はカードを叩きのめせないじゃないのと頓珍漢な怒りを示していた。これが可笑しな輩が正しいと思っている考え方だ。日本にも表では人権や平等を訴え、裏ではその利権を貪っていても正義面する輩は少なくない。  議事堂警察と下院守衛官は不穏な選挙結果を受け、デモ参加者が議事堂や議員に対し暴力を使う可能性があると推察し、警備強化を幾度も願い出ていた。暴動を前提としたペロリには不都合なことであり要請を拒否し続けた。ペロリは12月初旬から警備会議に自らのスタッフを送り込み警備計画の縮小に尽力させていた。  違和感を感じた者が警備計画書を公にする噂が流れた。ペロリのスタッフは驚き1月4日にはもし計画書が流出すれば、アキビン守衛官にそんな計画書があった事に驚いた、と芝居をしてくれと依頼した。計画書が表に出ることは警備強化を拙いとする者が存在していることを示す。そのやり取りのメールが発見された。拙いとする者は、先導者とされるカードではなく、カードをぶん殴りたいペロリだということを意味していた。  そして1月6日、事件が起きる。当然のように責任問題が噴出する。ペロリは警備計画に何の権限もないと語り、平然としていた。当然、アキビン守衛官には暴動の責任を取らせ首している。勿論、裏では口止め料と言う名の多額の金額が動いたことは、不当解雇されたアキビン守衛官から異議が出ない事から分かる。  可笑しな輩の特徴である不都合な事実は都合よく消失させる。その罪悪感のなさから最早、無意識に消失されるのだろう。厄介極まりない存在だ。  ペロリは送り込んだスタッフ、アキビン守衛官への要請・解雇、CNNの独占インタビュすべての記憶を焼失させた。そして事実を突きつけられればでっち上げだ、陰謀論だと激高する。  議事堂にはコロンブスドアというものがある。高さ17フィート、重さ10トン。閉じられれていては絶対侵入などできない。そのドアが当日、午後2時6分から二分間、内側から開けられ、週百人の侵入者を許している。その映像も残されている。開けたのは議事堂警察か下院守衛官か、それともペロリのスタッフか。それは委員会では取り上げもされないでいる。  委員会は民主党から中間選挙で過半数を得た共和党に主導権が移る。それを担当するは裏切り者のRINOを除いた議員だ。その一人になるかも知れない下院議員は「カード召喚状を取り下げた。彼らはカード逮捕、投獄を確信していたんじゃないの?まぁいい、次は頑張ってね子供達」と嘲笑った。  2023年本格的なJ6の調査が真相解明に乗り出すのは濃厚だ。そこで暴かれる民主党の虚構が明らかにされることを望まれる。  加害者のやっていませんは、隠蔽の始まりであり、破滅への始まりにもなるのは時間の問題だ。
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