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嗚呼、そうか。
私のやるべきことは自分を殺すことだったんだ――。
そういう結論になって私はこれを今書いています。
一般的に遺書と呼ばれるこれには、私の、お母さんへの思いが書かれています。
私はお母さんを憎んでいました。嫌いでもありました。
でも、好きでした。
暴力を振るわれているときは、嫌いでした。
勉強で褒めてもらえたときは、好きでした。
だからこそ、あの言葉がショックでした。
好きで、嫌いで、愛して、憎んでいました。
こんな私を歪んでいると、人は言うのでしょう。
でも、歪んでいるのは誰のせいですか?
私をこんなふうに育てたのは誰ですか?
回り回って、私を殺すのは、誰ですか?
死ぬときは、飛び降り自殺にしようと前々から考えていました。
大空を飛んで、お母さんから開放されそうな気がしたからです。
でも、そんな事は起こらないですよね。ただ、鬱屈しているくらいなら、死んでしまいましょう。
少し長くなりましたが、これが最後です。
お父さん、お母さん、お姉ちゃん、先生、おばあちゃん、おじいちゃん―――さよなら。
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