1・百年目の約束

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「薫っ!」    彼に見とれていたら、向こうからパパの声が。 「かおる? じゃあきみが久世薫?」 「えっ?」  なんでわたしの名前を知ってるの?  でも今は悠長に、そんなことに構っていられない。 「わ、来る。すみません。ありがとうございました」  そう言って、先を急ごうとしたけれど、何故か前に進めない。  あれ?  なんでこの人、わたしの袖、掴んでるの?
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