2・好待遇の見返りって、あり?なし?

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 リッツに似合おうが似合うまいが、カップ麺はとっても美味しかった。  食べ終わってから少しして、ルイは立ち上がった。 「では、また明日。朝食は一緒に取ろう」 「はい。ではおやすみなさい」  ドアに手をかけてから、彼は首だけこっちに向けた。 「ちゃんと内鍵かけておけよ。何かの拍子に〝魔がさす〟かも知れないからな」  そう言ってウインクすると、大声を立てて笑いながらドアを閉めた。  わたしはわざとらしく、大きな音を立てて鍵をかけてやった。  魔がさす、とか。    そんなこと、これっぽっちも思ってないくせに。  ただのガキだとしか、思ってないくせに。  なんだか、ちょっと腹が立った。
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