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「ね、このあとお昼?的場くんはいつもどこで食べてるの?」
「あー、適当に外とか」
法務課は先輩ばかりだし、初日に峰岸さんが言っていたように、かなり忙しかった。
休憩はなるべくちゃんと取るように言われているけれど、変則的な動きもあって12時からきっちりというわけにもいかず、各々ばらけて取っている。
俺はまだ一番下っ端で、ひとりで仕事を回せる状態にないから宙に浮いて、不本意ながらひとりだけ余裕があったりすることもあって、申し訳ない。
「じゃ、一緒にどこか食べに行こう?そろそろ同期飲みとかもしたいなーとか考えてるから相談したいし」
澤田は何人かいる同期のうちのひとりで、最初からこんな感じ。
俺のことを、というかたぶん俺の顔を可愛いと思っていて、性格もそうだと疑ってない感じ。
そういうの、たくさんいるし、慣れてるし、学生時代のように無闇にイラついたりまではしないんだけどでも、特に興味が持てない。
でもまぁ、もう大人なのでね。
昔みたいに人間関係ぶった斬るような真似はなるべくしたくないんだよね。出来るだけ穏便に、今日はどうかわそうかな、なんて考えていたら、時任さんがどこかからか戻ってきた。
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