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「いいですよ。なんでも、聞いてくれたら答えます。べつに、隠しておきたいような大それた経験もないんで。でも、出来れば今じゃない方がいいな」 「あ、うん」 「この状態でお預けって結構えぐい。だから、もう、全部入れていい?」 ぎゅっと目を瞑った時任さんが、それでもこくこくと頷いてくれた。 俺はその華奢な肩に手をかけて、半開きの口を塞ぐように覆いながら、ぐぐっと最奥まで突き込んだ。 「痛い?きついですか?」 「……だいじょ、ぶ」 「すみません、俺はちょっと抑え効かない、すみません」 優しくしなければとあれほど言い聞かせていたのに結局はタガは外れて、がつっと奥を抉る。あああっと悲鳴のような声が痛ましく、それでも止められなくて繰り返す。 これはきっと、彼女は気持ちよくなんてなってないだろう、と思ったけれど、もう余裕がなかった。 ごめん、と、心の中で何度も唱えながら彼女の身体を抱え込む。 小さくて華奢な彼女を、ともすれば潰してしまいそうだと不安になりながら、優しくゆっくりなんかできなくて、どうしようもない気持ちで掻き抱く。 「ま、的場くんっ」 焦ったように名前を呼ばれても、止まれなくて、自己嫌悪すら感じるのに、それでもやっぱり、止まらなかった。 「や、あ、的場くん……」 「……なに…」 俺に揺すられながら、途切れ途切れ響く彼女の声を聴きながら、でも聞き届けることはなく、意識の表面をうわ滑っていく。 ごめんいま、冷静になってる余裕なんてない。 めちゃくちゃ気持ちいい。どうしよう、時任さんが……時任さんの中に俺がいて。 まじで俺、今この人のこと抱いてんのか 初めて、好きな人を 生まれてはじめて
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