殺人

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殺人

数日後悠太は、本当に殺人を実行した。 体育の授業前、教室に誰も居なくなったことを確認すると、修の水筒に、ポケットから取り出した小瓶の毒を入れた。 悠太が人目を気にしながら教室からでていく。我々はそれを確認した後、修の水筒の中身を捨て、茶に入れ替えた。 体育が終わり、いつものように教室はうるさくなる。 悠太は修を盗み見る。修が毒を入れたと思っている茶を飲んでいるが、具合悪くさえならない。 それを見た悠太は、机にふせて何度も机を叩いて悔しがっていた。 我々は目を合わせ無事、殺人未遂で任務完了した。 ただ悠太は諦めなかった。 数日後今度は、毒を修の弁当に入れた。だが我々は、また使用するのを察知していたので、事前に小瓶の中身を下剤へと変更していた。 修は弁当を食べ、トイレに何回も駆け込んでいた。 悠太は自分の思い通りにならず、驚き、辛い顔をしていたが、最後は悲しそうな顔になっていた。 今日の放課後のオタク研究会はみんな機嫌が良かった。皆んな自分達の力で犯罪者を作らないことができてニヤニヤしている。 何だか私も顔が緩んでしまった。 ーーなぜ私の顔が勝手に緩んだんだ?不思議だ。 秋空は、皆んなに声をかけた。 「我々は無事に任務完了し、殺人者を出さずにすんだ。地球平和につながった!」 皆んな拍手をしてもりあがり、お祝いのフォーメーションをする事になった。 今回は文句も言われず上手に決まった。
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