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戦隊モノ
数日後、太郎は戦隊モノのオタクの智也に不思議に思っている事を聞いてみた。
「智也……地球防衛隊楽しいですか?」
智也は、満遍の笑みで答えた。
「楽しい……かな。小さい頃にTVみて一度はみんな憧れるだろ?俺は今だに憧れてて、小さい頃からの友達だった皆んなが俺の夢を叶えてくれてるんだ」
智也は昔を思い出しているようで、微笑む。
「太郎も見てみる?俺沢山DVD持ってるから!」
「お願いします」
太郎は潜入捜査でやっとオタク研究会の真髄にたどりつけそうだと、ひっそり心の中で笑った。
日曜日に太郎は智也の部屋にDVD鑑賞に誘われた。
数が数えられないくらいのDVDが、部屋の棚一面に並べられている。そして何百体の戦隊ヒーローのフィギアが飾らせていた。
智也は、自分の好きな名作の順に戦隊ヒーローのDVDを太郎に沢山見せてやった。
太郎は始めは驚愕していたが、段々顔が青ざめてきた。
「こ……こんなに沢山の地球防衛隊がいるのか……。す……凄い人数いる。ロボットまで」
ーー映像では、ロボットで戦っていた。我々が考えていたより地球人ははるかに強い……。しかも、誰一人として、地球防衛隊に勝つ事ができないのだ。何だこの連携プレイ。
太郎は息を呑んだ。俺はとうとう真相を聞いた。
「この地球防衛隊は、負ける事はないのか?」
智也は身を乗り出し、信じられないと言う目で、太郎を見た。
「負ける訳ないだろ!地球防衛隊は絶対勝つ!負けるDVDなんてないよ!」
太郎は智也の言葉に膝まづく。
ーー何て事だ!我々は地球人を甘く見ていた!色んな怪獣が戦いにきているが、負けた事ないなんて想像つかなかった。
私は智也から見せてもらったDVDで、地球防衛隊の強さを理解した。
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