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雅と一緒でない時には彼のTシャツを着てベッドに入る。これも大好きだ。
25歳最後の2ヶ月はジェットコースターだったな…落ちるのは一気なんだ…でも今またゆっくり上がっているよね…山あり谷あり突っ走るジェットコースターも悪くないと思うよ、雅が一緒にいてくれるから。
乗り物に乗らずにテキトーにゆっくりとパレードを見るような人生はつまらない。それよりは自分で行く方向を決めるゴーカートが好き。長い時間かけて一周する観覧車で自分の人生を考えて、また自らジェットコースターに乗る…
遊園地の夢なのか、自分の思いを投影した夢なのか…一度も目覚めてはいないけれど浅い眠りだったのかもしれない。まだ目覚ましは鳴らないけれど瞼には朝の気配を感じる…起きようかな…いい匂い…匂い?
恐る恐る…目だけを開けて自分の部屋だと確かめる。カタッ…小さな物音にそっと目を向けると
「悪い…起こしたか?」
キッチンで濡れた手を拭いて、雅がベッドまで来た。
「おはよう、結愛」
「…おはよ…不法侵入?」
「鍵をもらっているから不法ではないな。26歳の誕生日おめでとう、結愛」
「ありがと…しばらく10歳差だね」
「しばらくな。まずは朝食サービスを受け取って」
「…それで来てくれたの?」
「ああ。今日はいろいろと忙しいんだ、俺。分刻みスケジュールを組んでる」
「ふふっ…スケジュール狂わせちゃ悪いから、すぐに朝食いただきまぁす」
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