6628人が本棚に入れています
本棚に追加
「これは…最高級お肉でございますか?お肉の味が美味しい…」
モグモグと当たり前のコメントを発した私に呆れることなく
「店で聞いた通りだな…ヒマラヤ岩塩、買って正解」
雅も美味しそうにお肉を頬張る。ステーキとサラダだけのディナーだが、温かいうちにお肉を食べたいし、シャンパンも飲みたいし、ケーキもあると言うのでちょうどいい。あれこれ一度にたくさんは食べられないもの。
「こんなにしてもらったら、来月の雅の誕生日のハードルが上がるなぁ」
「結愛が一緒にいてくれるだけでいい」
「それはもちろん一緒にいるけど…」
「今日は誕生日とプロポーズのダブルパーティーだからな」
「うん…」
お肉を食べ終えて、シャンパンを飲みながら考える。
「雅のプランをもう一度聞かせてくれる?」
「うん?今後のプラン?」
「そう」
「来月クリスマスに入籍。結愛がここに引っ越しするのは仕事の都合でその前後。来週、俺の親に会ってくれるか?そのあと両親同士にも会ってもらう」
日にち順に並べると、雅の実家、両家の顔合わせ、雅の誕生日、クリスマス入籍…そのどこかで引っ越し。
「俺のプランは結愛に合わせて変更可能だよ」
「いきなりだけど…変更をお願いしていい?」
「いい。そうしよう」
「…聞いてから言ってよ」
「100%受け入れる」
「あのさ…入籍なんだけど」
「ん」
「雅の誕生日にしたい」
「結愛…最高の誕生日プレゼントだな。それ以上何もいらない…ありがとう」
最初のコメントを投稿しよう!