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「絶対にケーキ…私がたくさん食べちゃった…」
「美味しく食べられたら一番いい」
ハート型のケーキに直接フォークを入れて食べたから、半分ずつではなくなったのだ…
「これからカロリー消費するだろ?」
「そうなの?知らなかった…愛し合うと聞いていたと思うんだけど?」
「それにはカロリー消費も伴うわけだ」
「カロリー、足りる?」
「結愛の求める激しさ次第」
「普通だよ、普通」
「結愛の普通は結構幅広いからな」
「学生の時からなの。点数も60点台でも80点台でも普通って言ってたらお兄ちゃんが‘60点台はやめようか…結愛’って嫌そうに言うの。89点でも普通なんだけど、90点で良かったに変わるの」
「許容範囲が広いんだろ。困らない程度が広い。点数にこだわらなくても楽しくやっていけるタイプだな。ベッドでも許容範囲は広いから二人で楽しめるってことだ…何度でもな」
キッチンで私の唇にキスをした雅は
「俺がここ片付けるから、結愛はバスタブの栓だけして来て。もう洗えてる」
と腕まくりをした。
「お願いしまぁす」
とバスルームに行くと…ここにも雅のプレゼントは続いていた。バスタブに栓をするとプレゼントを手にキッチンへ走って戻る。
「またまた発見したの、ありがとう」
「それ、使い方見て。結愛が好きだろうと思ったけど、よく知らないまま買ったから」
「了解、了解」
私はローズバスソルトの使い方をキッチンで声に出して読んだ。
「…ということは…この巾着に入れるんだね」
「任せた」
「はぁい。もうどれが誕生日プレゼントかわからない豪華さだね」
私は背伸びして雅の頬にキスをしてから、バスルームに戻った。
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