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「きれいにな」
「うん、大事なものですよー」
モエは俺の杖と同じ長さの麺棒二本を大事に布にくるむのを手伝ってくれている。これは大工に作ってもらった。
「師匠、大家さん」
彼には、短かったことと、助かった話をしてカギを返した。
部屋にあったものはすべてマジックバックの中だ、もともとあった食器なんかは返したが、寸胴鍋だけはどうしてもほしくて交渉したら持って行けと言われ、ありがたく頂戴した。
「元通りだな、次の人が借りても喜ぶかもな」
そう言ってくれるとありがたい女性陣が頑張ってピカピカにしたんだ、約一か月お世話になった。
きおつけてな。
子供たちは挨拶をして別れを惜しむ。
さて、俺たちも行くか。
ゆっくりのんびり、ミーハイへ向かう旅が始まったのだった。
その頃、ミーハイで屋敷を借り、優雅に過ごしていたリリアたち。
「まずいー!」
とフォークを投げた。
「そんなこと言わないでください、この辺では一番おいしいお店ですよ」
「早くあいつの飯が食いたーい」
「そうですね、でももうすぐです」
「だな、はー早く帰って飲む」
「またですか?」
「いいではないか、酒だけは裏切らない」
「ですね、帰りましょう、私はお風呂に入りたいです」
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