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娘の毎日
娘の日記の中では毎日がキラキラと輝いているようだった。私たちがなんの変哲もないと思うような日常の出来事でも、あの子にかかれば魔法のように輝くのだ。
手術も成功し、きっとこれからもっとずっと輝くと思っていた。あの子の輝きはみんなに広がり、いつかあの子の子どもにも。そう信じていたかった。
だけど、あの子は死んでしまった。まるで夏の夜の花火のように、ぱっとした一瞬だけの光を放ち、夜空へと消えていった。
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