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そしてカギが開く音がしました。
一人の男が、扉の上に手をかけ、ドアが開くのと同時に足で人をけり中へ押し込みます。すると外にいたものたちが何かを中へ投げ入れました。
うねうねと動く植物が外へ出てくると、むんずとつかみ中へ投げ入れるのです。
師匠に頼まれダンシングフラワーの上位種だけを捕まえた。
小さいのを集めて狭い中に入れておけば喧嘩して強いのだけが残るそれを集めただけさ。
ただそいつらは意志を持って動く、ダークツリーのもとへ連れて行ってくれるんだ。
「戦う意志があるものはついて来い、城の中の魔物を倒す!」
男たちはそういうと次々中へ入って行きました。
すると一人の兵士、魔物を倒した人が中へ入ろうとします。
隊長!
「お前らは逃げろ」
そう言い残しますが、彼らも上官としてのプライドがあります。
空になった鍋を見て、彼らも壁の中へと入って行きました。
フラワーたちが足元に集まっていても何も言わない人たちは取り込まれている、そう、魔物となってしまった人たちです。冒険者たちは切り倒していきます。うわーと言っている人はまだぎりぎり大丈夫、なにが起きているのか後できければいいと兵士たちに渡し、拘束していきます。
「隊長さん、上の人の部屋はこっちですか?」
「はい、その上になります!」
階段を上る人たちから遅れる師匠は、はあ、はあと言いながら階段を上ります。
「師匠、ダークツリーが見えるだけで四本あります」
こっちの部屋から見えますとみんなが部屋に入る、何もない部屋。
魔物もすごい数ですと上から覗き込み、やってきた兵士たちもそれを見ることになります。
「ウソだろ?」
「なんでこんなことに?」
くそっという人たち。
ガオー!
みんなが上を見上げます。
「中にもいる?」
「先に行った人だ、後れを取るな、行くぞ!」
みんなが部屋を出ます、ただ師匠だけが、胸を押さえ、外の様子を見ているのでした。
冒険者や兵士たちに向かってくるのは人ではありません。
「みんな着合いいれて行けよ!」
オー!という雄たけびとともに切りかかる人たち。
「ジル、行くぞ」
「う、うん」
俺はそこで見たのは、大勢の人が戦っている姿だ。
師匠は、空気が重いといいました。
「ジル」
「なに?」
佐々からもらった剣を出せというのです。
俺は腰から剣を出した。
「構えろ!」
「はい!」
師匠は佐々の持っていた魔剣を出すと、こういったんだ。
「悪霊退散!」
ドン!
剣を付くと、風のようなものが師匠から出て、俺の持っている剣が、ビーンと音を出した。
ギャオー!
ガオー!
という声を出して煙になっていく。
「走るぞ!」
「はい!」
師匠が走る後を追う、みんなも走り出した。
師匠を守るように冒険者たちが囲み、襲い掛かってくるものをなぎ倒していきます。
そして、フラワーたちが集まる大きなドアの前。
師匠はぐっとドアを睨むと、ザーブルさんを呼んだ。
「ドアを開ける、いいか、話をするのは俺だ、魔物に問いかけられても絶対に答えるな」
おう!
「ジル、お前はここでフラワーを退治してくれ、冒険者の諸君、王の戦いの邪魔するやつをここで止めてほしい、頼む!」
「師匠!」
「ジル、俺は死なない、絶対に帰ろうな」
うん!
そういうと師匠とザーブルさんはドアの中に入っていきました。
「やるぞー、お前ら覚悟しろ!」
両手に持ったスプレー、除草剤散布!
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