第三章

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切なげに呼ばれ、キュンと下腹部が疼く。丁寧に愛撫されたせいもあって、今日は痛みはない。むしろ気持ちよくて、もっとと、すがるように彼の首に手を回し、自分から唇を寄せた。 甘く貪り合うようなキス。部屋に水音が響いてそれがまた羞恥を煽った。 「え、遠慮しなくていいですよ。好きに動いてくださいっ……新堂さん」 「新堂さんじゃなくて、快斗だ。そう呼べ」 「快斗さ……んんっ」 泣きそうな声で彼の名前を呼ぶ。腰の動きが速められ最奥をいたぶるように突かれた。 「……あっ、んっ」 「感じてる顔、可愛い」 「あぁっ、も、もうダメッ……です」 その瞬間、再び頭が真っ白になった。繋がった場所から愛液が溢れ、シーツを濡らす。 「乙葉……っ」 直後に、新堂さんが切なげに顔を歪ませながら、ぶるりと腰を震わせた。 彼が吐き出した拍動に胸が熱くなって、切なくて。気が付けば彼への想いを口にしていた。 「好き、です……新堂さん」 深く繋がれたまま、私は彼に気持ちをぶつけた。 そのあと新堂さんがなにか囁いていたが、意識が遠のく私の耳には届かなかった。  
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