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切なげに呼ばれ、キュンと下腹部が疼く。丁寧に愛撫されたせいもあって、今日は痛みはない。むしろ気持ちよくて、もっとと、すがるように彼の首に手を回し、自分から唇を寄せた。
甘く貪り合うようなキス。部屋に水音が響いてそれがまた羞恥を煽った。
「え、遠慮しなくていいですよ。好きに動いてくださいっ……新堂さん」
「新堂さんじゃなくて、快斗だ。そう呼べ」
「快斗さ……んんっ」
泣きそうな声で彼の名前を呼ぶ。腰の動きが速められ最奥をいたぶるように突かれた。
「……あっ、んっ」
「感じてる顔、可愛い」
「あぁっ、も、もうダメッ……です」
その瞬間、再び頭が真っ白になった。繋がった場所から愛液が溢れ、シーツを濡らす。
「乙葉……っ」
直後に、新堂さんが切なげに顔を歪ませながら、ぶるりと腰を震わせた。
彼が吐き出した拍動に胸が熱くなって、切なくて。気が付けば彼への想いを口にしていた。
「好き、です……新堂さん」
深く繋がれたまま、私は彼に気持ちをぶつけた。
そのあと新堂さんがなにか囁いていたが、意識が遠のく私の耳には届かなかった。
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