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「もちろん感じてる。いきなり体の関係になってしまって、悪かったって。でもずっと好きだった女に誘われて、理性保てるほどできた人間じゃない」
「す、好きって、私をですか?」
「何今更驚いてんだよ。じゃなきゃ抱いたりしない」
予想外の方向に話が進み、頭がついていかない。新堂さんが私のことを? 嘘……!
「お前は遊びのつもりだった? それとも経験したかっただけ?」
「ち、違います!」
慌てて彼の言葉を遮る。すると新堂さんは、「じゃあどういうことだ」と、じりじりと追い込んできて、思わず後ずさった。
背中には壁。目の前には圧力全開の新堂さん。観念せざるを得なくなり、おずおずと口を開いた。
「私も……新堂さんがずっと好きでした。でも少し前、新堂さんが好きな人はいるって清家さんに話しているのを聞いたんです。それで諦めなきゃって……」
「そんなの、お前に決まってるだろ」
あっさり言われ、ガクッと全身の力が抜けてしまう。まさかこんなオチだとは。何をやっているんだろう、私。
「他に好きな女がいるのに、お前と関係を持ったと思ってたのか?」
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